1991年秋にデビューコレクションを発表し、昨年は20周年を迎えた芦田多恵氏による「miss ashida」が、新ブランド「TAE ASHIDA」デビューショーを日本橋三井ホールにて発表した。
これまでトレンドコンシャスなコレクションラインから、さまざまなオケージョンに対応するラインまで幅広く展開してきた「miss ashida」だが、今後、モードトレンドに特化し、シーズンごとのテーマのもとに構築されるコレクションとして独立させたというブランド「TAE ASHIDA」。
新ブランドのロゴであるシャープな四角いモチーフは、コレクションのパターンやプリント、そしてステージを飾るデザインにも使用された。
前半では鮮やかなコレクションが並び、ワンピース、チュニック、スモックに転換したシャツのバリエーションを冴え渡るヴィヴィットカラーで組み合わせ、ボタニカルプリント、ストライプ、アフリカンプリントを使用したコレクションは軽やかな素材とタイトなレザーアイテムで都会的なサファリスタイルに仕上げた。
後半ではカクテルドレス、イブニングドレス、タキシードジャケットとドレッシーな装いをブラック&ホワイト〜ヴィヴィットカラーへと色を徐々に移行変化させ、リズミカルに魅せた。
また、各コレクションの足元にはミスアシダオリジナルの“Leather-pats(レザーパッツ)”を使用。
レザーパッツは2011-12A/Wコレクションで発表されたストレッチレザーをレッグウォーマーのように筒状にした物で、パンプスに合わせるとあたかもブーツのように見え、タウンからカクテルまでどんなファッションにも瞬時にモードなニュアンスがプラスできるアイテム。今シーズンはレッグ用の他に、アーム用のレザーパッツも展開され、ベルト付のデザインの物やスエード、型押しなど素材もバリエーションが広がった。
Text:Kumiko Kobayashi