Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO初参加ブランドである「JUN OKAMOTO」が10月15日、渋谷ヒカリエにてランウェイショー形式でコレクションを披露した。
自ら書く物語をコレクションテーマにして展開するレディース&メンズブランド「JUN OKAMOTO」。
2013年春夏コレクションでは「花/風船/雨男」と題し、主人公の優しい雨男と彼が幼い頃から恋焦がれる彼女との物語を演出、コレクションで表現した。
ランウェイ中央に引き詰められた白い花びらの舞台を少女が軽やかに舞う。恋焦がれる彼女の少女時代を思い出した雨男は、その情景に引き込まれる様にして大輪の花傘と供に登場した。
ホワイトをベースにモスグリーン、マスタード、オレンジピンク、スカイブルーの淡いカラーのアイテムを差し込み、花、風船、傘、雨のモチーフがマーブル模様に描かれたオリジナルプリントにも同じ色が使われた。
ショーの前半はふわりとしたトップスとスカートがフェミニンな印象を与え、続いてJKスタイル、サテン地のドレス、ベアトップとドレッシーな印象を与えたウィメンズ。対するメンズは首元にレースアップをあしらったルーズなプルオーバーに続き、雨を彷彿とさせるストライプ柄、ドット柄のシャツスタイルや、JKスタイルへと変わる。
彼等の幼少から青年に変わる様を見るようだ。
今回初のランウェイショーでコレクションを披露するにあたり、ボリューム感、素材感、ドレープの美しさを意識したというデザイナーの岡本順氏。
今後については「もともと一度だけしかショーをやらないということは自分のなかではなくて、次を続けるために今回があった。」と心情を語った。
Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Kumiko Kobayashi