紅柄。別名、酸化鉄赤。
鉄が使い込まれ、風化し、錆びていく。
そして赤みを帯びていく。
その「赤」は愛された証。
昔々、日本人には代々受け継がれる
その家の着物があった。
宝物のように大事にし
割れ物のように丁寧に扱い
後世へと残していく。
それは流行や時代に関係なく
いつ見ても、いつ着ても美しいものである。
そこには「日本の心」が詰まっている。
紅柄が赤色の錆び付いていることから、深みのある物語を紡ぐbengala
コンセプトは非構築・非複雑。
身体をそのまま出すよう、肩パットや服の構成部分をなるべく無くし、軽やかなアイテムを発表している。また自然と共に生きてきた日本をブランドの根底に掲げるブランドらしく、服素材も、化繊ではなくウールや理念といった天然素材を使ったアイテム達。富獄三十六景からインスパイアされたグレーベージュ。日本服のディテールである帯を取り入れたコートなど日本の装いを感じさせるアイテムが並ぶ。
Photo & Text:Yoshiaki Miyahara
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