テーマは「Touch and Feel」。2012-13 A/W コレクションと同じテーマとなる今期も、凹凸感のある柄ながらも、触ると単なる平面であるなど、洋服を触ることで分かる視覚とのギャップをデザインに活かしたユニークなアイテムの数々が並ぶ。

レンガをモチーフにしたニットは、立体的なものを平面に落とし込み、柔らかい素材で硬いものを表現、見た目と素材の両面からでギャップを生み出したアイテム。斜めにカッティングをいれたノーカラーシャツは、ポケットも斜めに配置され、ホワイトブルーのストライプが爽やかな印象を与える。上部がブルゾンに下部がジャケットの作りなアイテムは、使い方次第で様々な表情をみせてくれる。

素材の使い分けやカッティングでの切り返しなど、ETHOSENSらしい遊び心ありながらも、計算しつくされたデザインによって、手にとって触れた時・着用した時に新たな発見に気付く事が出来る。さまざまな情報で溢れ、行かずとも見れる現代だからこそ、「触れて感じること」の大切さを再認識させてくれるコレクション。

Text:Kohei Tsurumoto