Fashion Show

KLASICA

経糸はリネン、緯糸がシルクのジャケットや二重袖が奥行きを感じさせるノーカラーブルゾンと味わい深い表情のアイテム。淡いラベンダーのような鎮静的な色彩が広がる。点によってバックをすべてつなげたユニークなジャケットやベスト、 膝にタックを寄せ動きやすさを考慮したホワイトデニムなど、人体に近く立体物に似たパターンを取っている。

裏編みによる表情が強く、 素肌にそっと落ちるような品やかなカーディガンは山形のニット工場で製造されており亜麻、コットン、レーヨンで構成。
袋縫いロングスカートや胸上のボタンがアクセントとなったサマーニットなど、自然と調和する絶妙な配色と素材選びが基盤となり、ひねりを加えたシルエットがスパイスとなっている。
ジュード麻を織る工場と手掛けたバッグは、米軍のパイロットバッグからインスパイアされた大型仕様。生地を縮め切り柔らかくし、一度バッグ型に仕立てたものを草木染めでムラ染めをした後、出来上がった型のままワックスコーティングをすることで張り感の強い、ヴィンテージ感溢れる風合いを演出。長い工程を経て、追求し尽くしたモノ作りに
真摯に向き合う思いが滲むアイテムだ。

Text:Tomoka Shimogata


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