「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO(メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京)」のオープニングショーとして、行われた2013Spring/Summer collection。赤い絨毯に赤いライトアップ、重厚な雰囲気を漂わせながらスタートした。
「FLAVOR」をテーマに、昔と現在がクロスオーバーしFACETASMなりの匂いやバランスを強引に押し付けて新しいスタイルを提案するという想いを込めている。
ファーストルックには、デザイナーの落合氏が特に使いたかったという”パープル”起用。メンズで多用されたノーカラージャケットはテーラードの上品な印象を残しつつ、ライトグリーン、イエロー、スカーレットなどを取り入れた大胆なプリントと合わせることで、コンパクトな仕上がり。
ジャケットやレギンスのメインテキスタイルには、スプレーグラフィティを使用。”FACETASM”のロゴの一部を切り取って作られたデザインで、NYでも活躍するグラフィックアーティストが展開するブランド、NU-Wが手掛けたという。
レディースのブルゾンは、肌が覗く脇近くのスリットや胸元にヴィンテージスカーフをリボン結びしたようなデザインがエレガントさを描き出す。
メンズのメッシュトップスやチェックシャツ、レディースのフリルや プリーツスカートやフリルなど、テキスタイルやディテールの一つ一つにクラシカルな要素をプラスした今季。伝統的なフォルムを変形させ、崩したレイヤードスタイルが特徴的なコレクションとなった。
Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Tomoka Shimogata