CUNEは1994年からスタートし、毎シーズン独特のテーマを設定し、展示会ベースでコレクションを展開しているブランド。今季のテーマは「気持ち悪い」。ショー自体は、前半と後半でそれぞれメンズとウィメンズを展開する二部構成。拍手喝采の音源に、熱気を象徴するように煙が立ち上る会場。
爆音のBGMとともに、巨大な逆さの犬柄プリントのストライプスーツを着たモデルがファーストルックとなったメンズ。ベーシックなジャケットやシャツ、ハーフパンツなどに、ネコのキャラクターやパンにキウイ、バラなど、ポップなプリントの連続が目を引く。オリジナルのチェック柄や虫かごなどテキスタイルには選ばないようなものをモチーフにした柄が、ブランド独特の”気持ち悪さ”を演出。胸丈のシャツはボタンの開閉やインナーとの組み合わせにより表情を変える。ブランドアイコンでもあるウサギのキャラクターをベースに、パンダや妖怪、虎など様々なプリントが乗ったスタジャンも印象的。一見なんともないジーンズなどにも、ポケットなどの細部にブランドアイコンが。鮮やかな色使いに、ワントーンの切り返しとポケットが、夏らしい雰囲気に。
ウィメンズもベーシックアイテムにメンズと同じテキスタイル柄。細身なシルエットや派手なレギンスがよりフェミニンさを醸し出す。釣りのルアーをネックレスにしたり、オリジナルテキスタイルをバックパックにも活かしたりと、アクセサリーや小物もインパクトある仕上がりに。ラストルックとなった、オリジナルテキスタイルをふんだんに使ったワンピースは、今季のテーマが集約したアイテムとなった。
Photo:Yoshiaki Miyahara Text:Kohei Tsurumoto