.efiLevolの2013 S/S collectionのテーマは「Days of Grace」。1960年代から70年代にかけて活躍し、黒人で初めて世界４大大会を制覇した黒人テニスプレイヤーのアーサー・アッシュに焦点をあてた。プロスポーツの世界で頂点を極めたトップ・アスリートであるアーサー・アッシュは、エイズ感染判明から49歳という早すぎる死を迎える。人種差別と闘い、その人種差別を言い訳にするアフリカ系アメリカ人と闘い、エイズと闘った、まさにコートの勇者である。コレクションテーマはアーサー・アッシュの自伝「DAYS OF GRACE」より。

今期のコレクションは、アッシュと、もう一人の偉大なテニスプレイヤー悪童ジョン・マッケンローとの関係性にも焦点を当てた。監督と選手という間柄になった二人。節度と礼儀を重んじるアッシュに対し、わがまま放題のマッケンロー。激しく対立する二人だったが、次第に尊敬と愛情に変わっていくこととなる。二人に敬意を表し、.efiLevolなりの解釈で製作したコレクションである。

世界４大大会の優勝トロフィーのイメージを柄にて、ジャカードを使ったジャケットや、テニスコートをチェック柄に落とし込んだオリジナルポロシャツ、テニスボールをイメージしてドットをつくったニットなど、テニスルックを街着に昇華させたアイテムを展開。また、アッシュが実際に使っていたものをデザインし直したPATTONサングラスや、le coq sprtifとコラボしたオリジナルのアーサー・アッシュモデルシューズに加えて、「Love」と「Life」がフタと本体部分に刻印されているUSB型のキーホルダーなど小物のアイテムも豊富に揃う。
レディースでは1970年代を意識して「レトロ感」にこだわったアイテムを発表。花柄に大きな花柄模様を重ねて刺繍したジャケットや、リブをつけたブルゾン、ボタンのデザインや配置がライダースよりなシャツなどのアイテムを展開。

スタイル　：　テニス＆トラッド
アメリカンクラシックを主軸として、ポロシャツ、ショートパンツ、ラインソックスにヘアーバンド、そしてスニーカーなど、定番テニスルックアイテムを製作。その上には段返りの３つボタンジャケットを重ねるというスタイルを、タウンユースとして提案している。

ファブリック　：　テニスクラシック
テニスボールから着想を得た、ドット柄刺繍を施した鹿子生地。４大大会のトロフィーをドット柄に落としたジャガード生地。テニスコートをチェック柄に落とし込んだ生地。レディースには小花柄をレース調に刺繍した生地など、他にも多数オリジナルファブリックを製作。

デザイン面では、スポーティーなカッティング多用しながらもシンプルに見せる事に心がけ、スタイル、ファブリック、デザインにおいてオリジナルでウィットに富んだラインナップになっている。