テーマは「Water Battle Survivor」。実存する水鉄砲で行う夏のサバイバルゲームの戦闘服のデザインとして展開した。
デフォルメされた迷彩柄には赤や水色の明るくビビットな色彩を使用。膝ベルトやジップがついたパンツやサバイバルベストに、マスクといったアーミースタイル。「迷彩柄はチーム色が強いので、あえて目立った方が夏のサバイバルゲームとして良いのでは」とデザイナーの中川氏。カラーリング以外でもウエストやバッグに水鉄砲を差したり、サンダルやクラッチなどクリアなパーツを取り入れている。
ドットや花柄にロープ柄プリントをのせたオールインワンやシャツジャケット。ただビビットなだけではなくピンク、ラベンダー、ミントグリーンといった落ち着いたペールトーンを挟みリアルに落とし込んだ。
昔のプロレスラーのメイクをイメージしたトライバルメイク。水鉄砲でもいかに攻撃的に見せるか、にこだわったという。
元々ストリートで支持されているブランドのルーツに合った場所ということもあり、山手線の見える橋の上という、念願の宮下公園でのショーが実現した今回。
メンズコレクションとしての発表となったが、モデルは女性を起用。「ミリタリーの持つ強さが、水鉄砲を使用したときチープであったりフェイクになる。戦う女性はすごく強いけど少し透明感がある」という中川氏のイメージを明確にしている。
Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Tomoka Shimogata