「diversification and equalization」をテーマに、東アジアの民族衣装からインスパイアされたコレクションを展開。民族・文化・宗教など全てが混在、共存し影響し合う混沌としたミックスカルチャーからこれからのスタンダードとなる新しいものが生まれるのではないか、という考えを込めている。
糸の撚りや密度など例年にも増してコンディションが良い麻をメイン素材とし、麻×レーヨンといった上質感のある生地をセレクト。
背中のふくらみを押さえるためにタックの切り替えを施したスタンダードシャツや裾の生地の分量が多めのブラウス、ダブルショートジャケットなど、レイヤードした際に裾から覗くフリルやギャザーの見え方に配慮したデザインが今シーズンのポイント。豊富な種類を重ねたフリルベストや麻と綿のオリジナルのストライプのワンピースなど、洗いや加工を繰り返すことで自然な表情に。
ブラックやヌードベージュに加え、初めて使用したという東アジアの清潔感のあるブルーを差し色に取り入れ、スパンコールをあしらったドレスの他、フォーマルなセットアップやレースアップパンツなど大人に向けた上品なアイテムが並んだ。
また、ブランド10周年を迎え新たにsuzuki takayuki marriageをスタート。繊細さと透明感に溢れ、かつ上品で贅沢なウェディングスタイルを目指す。1890年代から1900年代のフランスやベルギーのアンティークレースを用い、純白ではなくオフホワイトやナチュラルホワイトで肌馴染みの良い柔らかな色味を提案。女性の個性と美しさを引き出すエレガントな仕上がりとなっている。
Text:Tomoka Shimogata
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