Fashion Show

MANU

細胞、胎児、内臓など、人間の根本にあり、脆くも強い存在。「-INWARD-内に秘めるもの」をテーマに展開した。内臓をイメージしたクラッチバッグや腸のようなネックレス、胎児型のレザーバッグは胎児を抱くようなサイズ感で、手に持つとくしゃっとしたシルエットを生む。建築資材を使い彫刻の様に形成し、ドレーピングによりパターンを制作している。

胸に秘める思いや、衝動など目には見えない個々のエネルギーを感じるプリントドレス。
毛細血管や心臓を想起させる柄は、画家でもあるデザイナーの勢理客徹氏によるもの。すべてハンドプリントで1版づつ、時間をかけ丁寧に制作した1枚。リネンという優しい風合いに敢えて強いイメージの柄をプリントし内面にある強さと結びつけている。モノトーンで静寂さを醸しながら、流動的な線が奥深くに内在するものをさらけ出しているようだ。

アクセサリーは、日本人形の土台にも使用されている桐の粉で作成。空洞から赤や青に染まった糸が伸び、生命を感じるデザインを展開している。

Text:Tomoka Shimogata


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