WEAR+AIRからの造語であるブランド名のとおり、空気を纏ったような心地の良いパターン、空気を通す心地の良い素材、空気と共に舞うラインから形成されるアイテムを基軸にコレクションを展開する今回で2シーズン目となるブランド。
今シーズンのテーマは“flutter”。木枯らしが舞うときのようなエアリーで空気を含む服をデザインし、コレクションを披露する。
ウールで仕立てたコルセットや、シフォンのシャツ、ドレス、バイアスでカットしたロングスカートなど天然素材と再生繊維をうまく掛け合わせたデザインが印象的。
デザイナー柴田裕美子氏はパタンナー出身ということもあり、パターンメーキングもこだわったアイテムが目立つ。脇線を後ろにずらし、ヒップをシャープにみせるパターンや、パンツにもなるワンピースなど様々な趣向を凝らす。
人が着用し、また歩くことで変化する衣服の表情。静的ではなく動的な側面に素材とパターンを重ね合わせ、統合することで生まれる衣服と空気の一体感を一貫して体現したコレクション。