Fashion Show

KAMISHIMA CHINAMI

冬の森をテーマに静けさの中の灯や温かさから、春を迎えるための生命力を感じる力強さを表現したKAMISHIMA CHINAMI。筆で大胆に描いたようなプリントワンピースやスカーフ、森をプリントしたカットソーなど植物そのものの美しさを見せる。
レーズン、エンジ、オレンジ、ベージュを基調とした暖色が、白い雪の世界に入り込む光の反射をイメージしたフロアに溶け込み、モデルが木々のように浮かび上がる。

「季節の起伏を感じずらくなっている現代、自然と人が寄り添う世界を見せたかった」とデザイナーのカミシマ氏。日本の天然素材を駆使した今季、裾20㎝ほどファーをあしらったコートやブラック×カーキのボア、同型のフェイクファーを使用したバルーンシルエットの袖が印象的。ファーの折り返し袖にインパクトがあるプリントジャケットは、ウエストを絞りラインを強調。
ネグリジェのように背中にゆとりのあるオフホワイトドレスや淡いピンクの花柄が穏やかな春を招き入れる。冬に赤い実をつけた木々が多いことから、赤を差し色に。

冬の静かな森に響き渡る、シンプルを追求したコレクションとなった。

Photo:Koji Shimamura Text:Tomoka Shimogata

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