兼森周平氏と平岩尚子氏によるデザインユニットFillyjonk(フィリフヨンカ)が2012 A/W collectionを発表した。
「思いを馳せる時間」をコンセプトに建築や風景をテーマとし空間あるアクセサリーを制作しているブランドで今回が2回目となるコレクション発表。
それぞれ建築と彫金を学んだ二人が作るアクセサリーは、シルバームーンやハイドランシアなど実在のお花をモチーフにしたフラワーアクセサリーシリーズと、それぞれの建物にストーリーを感じる建築アクセサリーシリーズから成る。
自然界に存在しない直線や均衡、反復といった概念。直線の無い、そして均衡の無い物体、しかしそれ故の美しさがそこには内包されており、コレクションではその美しさを表現するため、直線は用いず、フラワーアクセサリーシリーズでは花びら一つ一つ全て異なる形に形成されている。他にも、しめじや舞茸などのモチーフを使用した作品を披露した。
アクセサリーにはラフにカットしたアメジストなどの天然石が装飾され、またガラス作家yoko yano氏とのコラボレーションしたガラスシリーズも発表された。
彫金のノウハウと建築のノウハウを、アクセサリーを媒介として融合させることで自然美と人工美の調和を計ったコレクション。
Photo & Text:Fumiya Yoshinouchi
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