Fashion Show

beautiful people

朗らかな太陽の光と陽気なハワイアンミュージックに誘われて、ヤシの木の下に集まった人々。首には色とりどりのレイをかけ、”sprit of perversity(天の邪鬼の精神)”に乗っ取り、夏の気分でNO TENKIな秋冬を迎える。

ブラウンオレンジのレザースカートにミンクのPコート。ブラックレザーのロックT、ステンカラーにボルドーの革手袋を合わせたリッチな素材で作るカジュアル。ウエットスーツからインスパイアされたアウターやトレーナーは、エッグラインのような不思議な立体感が目を惹く。

コンパクトサイズのパイナップル柄ニットや後ろ身頃の中心にジップを施し、スリットを調節出来るスカートは、遊び心満点なデザインにキャメルやカメリアグリーンで上品な雰囲気を掛け持つ。赤やグレーベースの格子柄ラップコート、サンセットビーチ柄のチェスターコート。ベーシックなシルエットだが、プリントやカラーリングが一癖効いたアイテム。タキシードジャケットに、うっすら青みがかった新鮮なライトグレーのベルベットセットアップは、気を張りすぎないドレッシーな印象。

アロハストールをアクセントに、サーフTシャツ風セーターやムートンダッフルコートとどこにもカテゴライズされないユニークなディテール。
「洋服が出来たら意味付けは必要なく、お客様に喜んでもらう。上質なものを作って幸せになってもらいたい。」とデザイナーの熊切氏。そんな思いが込められたbeautiful peopleならではの、笑顔溢れるショーとなった。

Photo:Koji Shimamura Text:Tomoka Shimogata

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