バンド「Thrill kill kult」の“A Daisy chain 4 satan”の曲を今回のテーマに掲げ、ドラックミュージック、ホラー、カルトというジャンルの中からインスピレーションをえてコレクションを制作する。
グラフィックにも錯綜するイメージや幻覚など、混沌とする視覚情報をプリントで表現。エクソシストをイメージしたグラフィックプリントや、ドル紙幣をリメイクコラージュし、俯瞰するとドクロのモチーフが立ち現れるデザインをビッグシルエットのTシャツ上に描く。
ボタンにはカール・マルクスをはじめとするドイツの哲学者や思想家の顔をプリント。人類史上もっとも影響力のあった人物たちをボタンに閉じ込めるというアイロニカルな表現を採用する。
今コレクションは毛糸をあしらったディティールが印象的で、MA-1に毛糸でデコレーションしたものは1点もののアイテム。他にもモンスターをイメージしたスウェットは、幻覚をみた少女がモンスターに食べられるという描写を喚起させるデザインに。
またダブルジャガードのパネルでカラーをみせるニットや交換着脱可能なスリーブである“コモンスリーブ”のシリーズ、古着の軍パンを解体して組み直したテーパードパンツなどを披露。
デザインだけでなく、高機能中綿素材であるシンサレートを使用するなど機能性、実用性も考慮されたコレクション。