架空の国「FUGAHUM」を確立していく第10章に及ぶプロジェクトが終わり、第2部が幕開けした。歴史・国を確立した上で「WEED OUT(自然淘汰)」をテーマに、国内の生態系の進化論について描かれていく。
メンズではフェザーファーをプレス加工し、新鮮な風合いの切り替えジャケットやファイヤーマンコート、袖にニードルパンチを施したトレンチジャケットなど、カーキやブラウンを中心に”狩り”をイメージしたミリタリーやワークテイストを提案。
信仰の対象として象徴的なイメージを打ち出す、明るいペールトーンが目立ったレディース。真っ白なボリュームファーが印象的な袖のスタジャンには、桜色の鳳凰の刺繍を。絵の具を引き延ばしたような抽象的なプリントドレス、グレーチェックのセットアップは裾や袖口の、ターコイズブルーの独特なグラデーションが自然淘汰の様を示している。
またメンズ・レディース共に展開される、火の鳥の尾をイメージしたグラフィック刺繍を施したツイードジャケットやファープリントのコートやスカート。随所に動物の要素を取り込んで、FUGAHUMの歴史に刻まれる新たな生態系のストーリーが始まった。
Text:Tomoka Shimogata
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