“Road To Nowhere”と題した今回のコレクションは、前回までの強く重いイメージのコレクションからガラリとイメージを変え、すっきりとし且つシンプルなデザインに。「ファンをがっかりさせようと思った」と語るデザイナー入江氏。どこにいっていいいのかわからない正解の見えない不安な心情を“Road To Nowhere”という60、70年代の旅からインスパイアされたテーマにのせてアイテムを構成する。
旅人はアメリカ人で設定したため、ハンバーガーをモチーフとして使用したプリントTシャツや、カラーブロックでみせるコーデュロイのダウンやショートパンツ、ウール地のベースボールシャツなどを披露。
アウターにはボリュームを持たせながらボトムスはショートパンツのルックスタイル。ネットの環境が整備され、世界が縮小することで文化も宗教も混在し、カオスな状態が現前する時代の空気感を、繊細にファッションで表現する。
Text:Fumiya Yoshinouchi
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