Fashion Show

TALKING ABOUT THE ABSTRACTION

今シーズンは「AROUND 1992」をテーマに、デザイナーが消費者の一人だった90年代初期の頃の感覚を服で表現。その時代の空気感を大切にアイテムを制作する。

レザージャケットの後ろ身頃に装着されたジップを開けるとラビットファーが姿を現し、フェルトで作られたバックには亡霊が浮き出たようなデザインが施されており、デザイナーの遊び心を反映させたアイテムが並ぶ。

得意の転写シリーズではKurt Cobain(カート・コバーン)がなくなった日の新聞をプリントしたバックや、Lyle Tuttleのタトゥーをプリントしたカットソーなどを発表。縮絨をかけたオリジナルのテキスタイルも披露した。

実像と虚像、リアルとフェイクをごちゃ混ぜにし、立ち現れる視覚と脳で行う思索処理の過程のギャップを、見る者に意識させ感じさせるコレクション。

Text:Fumiya Yoshinouchi


コメントは停止中です。