今季は“AM 3:00”がテーマで、デザイナーの青木貴志氏が深夜AM 3:00頃にデザインを考えていたということから。今回はその中の捨ててしまっていたデザインを集め、ショー形式で発表する。
会場にはライティングで照らし出された3時をさす時計。インビテーションは映画のちらしを参考に制作され、そこにはペンで塗りつぶされた言葉。デザインをしても気恥ずかしく捨ててしまう、何かを発してもそれもまた恥ずかしという感覚がデザイナー自身を襲う。大きな物語の終焉にあるのはただ不確かな無限に広がった情報。その世界でどう自身の立ち位置を設け、どのように生きていくか。その試行錯誤の過程を今回作品として制作する。
全て1点もののアイテムで、ビンテージやあり物のテキスタイルを駆使したアイテムを披露。ニットやトレンチ、スウェットなどを解体し、再構築する。中でもバンダナを結び重ねた赤のドレス、デコラティブなヘッドドレスと材料集めから手間暇かけた作品が発表された。