Fashion Show

alice auaa

耐えきれぬ抑圧を抱え、車を走らせて向かった先の自らが求めるプライベート空間。そこで夢を見、解放される。デザイナーの船越氏が自ら手掛けた映像とディスプレイをバックに、踊り子に扮したモデルが次々と登場。

オフホワイトのニットロンパース、肩の張った怒肩ブラックロングコート、光沢スエードパンツなどに加えコルセットなどのハードなアイテムを組み合わせた。ミニ丈のチュチュが透ける、真っ白なシフォンに包まれたルック。ヒップにボリュームを持たせ、その姿はユニコーンのように見える。裾からティアードが広がる花柄ジャガードのマーメイドドレス、ホワイトオーガンジーの花が咲き誇るパンツは朝露をたたえる花々や歩みを止めない虫達、生命の尊さを象徴している。

最後に登場したフェザーミニドレス。袖とスカートに漆黒の羽根を幾重にも重ね、どんな形に変化しても不変であるものを代用したような強さを備えていた。

13年振りのランウェイショーを行ったalice auaa。今回、デザイナーが自分自身を題材としたことを通してこれまでのブランドの軌跡を辿ったように感じる。

Photo:Koji Shimamura Text:Tomoka Shimogata

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