航空写真を迷彩柄にしたジャケットやパンツにマスタード、バーガンディー、ブルーの鮮明な色彩が白砂を敷き詰めたランウェイを飾る。「昨年12月に訪れた海に人が沢山いたのを見て、いつの間にかこんなに季節感が変わったんだと実感した」とデザイナーの下野氏。暖冬をイメージして、ショートパンツや薄手のアウターを展開。
マウンテンジャケットやカウチンなど、海辺に似合うアイテムにはフォークロアテイストをプリント。デニムのポケット部分などの細部にもウエスタン調の刺繍が施されている。
海面に映り込む快晴の青空のようにはっきりとしたブルーのコーデュロイパンツやダウン、レザージャケットが新鮮だ。
また、キャメルスエードのアウターやパンツと下野氏が好む、80年代のヒッピーカルチャーを盛り込んだアイテムも登場。カーディガンにアウター、ストールとレイヤードスタイルを提案したのも、冬だけでなく着方次第で長く着れるアイテムであることを示唆している。
今季テーマとなった「LOST」。海へ行ったときの自らの発見も含め、若い頃の感覚が気がついたら持っていなかったり、変わっていたということを表現した。軽やかで、彩り豊かな”新たな冬の在り方”が誕生した。