今シーズンデビューとなったブランドSTeVeN TACHが2012A/W collectionを発表した。
コンセプトは「ネイチャー」。A/Wではレザーとカットソーに限定しており、ジャケット・パンツ・シャツはすべてカットソーの素材でできているのが大きな特徴。
アウターは日本の伝統的な浴衣や着物から着想を得ており、ジッパーではなくすべてオリジナルのボタンで止めるという、『着る』というよりは『纏う』感覚に近いデザイン。
展開は全てメンズとなっているが、女性にも着て欲しいというデザイナーの意向のもと、サイズ展開も豊富。ユニセックスにありがちなルーズなシルエットは採用せず、体のラインが出るよう、細めにつくられている。
またデザイナーがこだわりを持ち、皮選びから職人と二人三脚で作り上げたダービーとショートブーツはオールハンドメイド。ハンドメイドならではの修理のし易さなどから一生ものになっている。また中底も皮で作成されており、通気性が抜群になっている。サイズも23 cmからとこちらも女性を意識した展開がされている。
ファーストコレクションの今A/Wだが、展示会には以前にデザイナーが表参道で行われた「ROSES. Charity Art Exhibition 2011」に出展した、一輪の薔薇がプリントされたTシャツや、モデルエージェンシー「BARK in STYLe」とコラボしたTシャツなどが並び、ネックレスやiPhoneケース、髪を挟まないように工夫された取り外しが簡単なヘアゴムなど、ファーストシーズンとは思えない幅が広くアイテムを展開したコレクション。
Text:Fumiya Yoshinouchi
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