Fashion Show

Y.M.Waltz

テーマは「beauty of withering(枯れゆく美しさ)」。冬になり、木々が枯れていく一方、次の芽が誕生するこの自然界の循環。ぐるぐると回帰する連鎖の中のイメージを、枯れていくことの美しさと、新たの命の生まれるみずみずしい美しさに焦点をあて表現する。

木をイメージした切り替えのデザインや、ボタニカル調の草花のオリジナルプリント、またY.M.Waltsらしいトーンの落ちたカラーパレットなどが今期の特徴。また表層のデザインを演出するために、ジャケットの裏地に30%カシミアを入れ、エレガンスさを中和し、ロングコートには生地をふっくらさとさせる芯を入れテクスチャーを微調整する。

機能性も追求しされた今シーズン。ジャケットやコートに使われた、レディースの服に使われる事は珍しいヤク(牛)の毛のウールは糸から制作。軽く、カシミアと比較しても防寒性と保湿性に優れている素材だ。

今回のビジュアルは枯れた木と苔をバックに撮影。偶然降ったという雨がテーマのみずみずしさをうまく表現し、自然光と情緒感溢れるローケーションが今期の世界感を的確に表現する。

Text:Fumiya Yoshinouchi

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