様々な感情や表情、思考、あるいは人格が個人の中にいくつもあるようにひとつのコンセプト(あるいはテイスト等)に縛られず、固まらずにその時々の想い(喜びだったり、悲しみだったり)を表現するブランドthe last flower of the afternoon。
『言葉になる前のことば』。恣意性の介入しない純粋な感覚を大切にし、いかに服を通して表現するか。このセンテンスを今回のコレクションでテーマとして設定する。
変形パターンでドレープや立体性をもたせたデザインが特徴の今シーズン。ウールガーゼを使用した見頃を広くとったベスト、コットンとモダールの混紡地を使用し雪のきらきらとした表情をテキスタイルで表す。またノーカラーのコートに使用した水牛のトグルはわざと傷をつけ、独特の風合いに。
繊細なタッチで描かれたパターンとデザイン。それを構成するテキスタイルの親和性により放たれるイノセンスな雰囲気漂うコレクション。
photo : Ryoichi Kawajiri
hair make : Kumiko Tone(88)
styling : クワバラ カナコ
Text:Fumiya Yoshinouchi