Fashion Show

NOZOMI ISHIGURO tambourine

昨今未来への不安、震災での日常性の崩壊と不安で暗い雰囲気が漂う日本。それはファッション、モードにも言える事と語るのはデザイナー石黒氏。「モードも夢や希望だけでは成り立たない。社会のスピード感を感知し、捕まえる事がデザイナーの仕事。しかし、現代の変革スピードにはモードは付いていけない現状がある。その中でファッション・モードに意味があるとすればそれは“明かり”のような役割が担えるのではないか。」
こうした思いと、それでもファッションにおける意味は確固としてあり、それ故未来は明るいという事を今回のコレクションで表現。
 
ハンドステッチの刺繍やフリンジなどのディティールを施し、大胆な切り替えとレイヤードで見せるスタイルを提案。素材も特別難しいものは使っておらず、普段着として成立するアイテム。
 
ハイブリーチされたデニムパンツ、スニーカーにヒールを付けたシューズ、ニットのキャミソールとメンズ、レディース共にアメカジのテイストを含ませ、日常着と明るさという日常的な安定・安心を、ファッションを通し表現する。

Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Fumiya Yoshinouchi

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