Fashion Show

Marios Schwab

前回に引き続きMarios Schwabが思い描いたのは「The Femme Fatale」、運命の女性。

シグネチャーであるボディコンシャスなドレスに合わされたクローシュ帽やハット、ロンググローブに象徴されるように、遮蔽と露出のバランスがミステリアスな魅力を醸し出すモデル達は、エレガントで知的、そして男性の「もっと知りたい」という欲望を駆り立てる。

モノクロフィルムに登場するようなシックな女性をベースにしながらも、素肌に溶け込んでいくような流線を描くネックラインやアーマーのようなショルダーライン、旋律を可視化したようなプリント、そしてボディラインを描写する刺繍やレースの装飾が、ドレスと肌を融合しアンドロイドのような未来感を演出。終盤にはシフォンの下にスパンコールなどシャイニーな素材でボディペイントのような装飾が施されたトップスを重ねたイブニングドレスも登場。

Rafael Wallon-BrownstoneとWladimir Schallにより手がけられた、Daft Punkからマーラーの交響曲第5番に続き、そしてThe Beatlesの「Eleanor Rigby」でピークを迎えるストリングスの美しい映画サウンドトラックのようなBGMはコレクションをよりドラマティックに演出した。スタイリングはKaty England。

Photo:Ayako Masunaga Text:Yasuyuki Asano

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