先日メンズデザイナーとして初めてブリティッシュファッションカウンシル(BFC)のFashion Forwardスポンサーシップを受賞し、ますます注目を浴びているJames Long。ショーの前にはBFCのメンズウェア・チェアマンであるGQのエディターDylan Jonesにより、6月に開催されるLondon Collections: Menのアナウンスメントが行われた。
今回のコレクションはEdward Burtynskyによる採石場の写真とDavid Lynch映画をインスピレーションに、大地のダイナミクスにシュルレアルな世界を混ぜ合わせ、重厚なエレガンスを表現した。
地層のようなグラフィックが施されたキルティングレザーのアビエイタージャケットと黒曜石のようなブラックベルベットのワイドパンツが会わされたルックは男性の貫禄を醸し出す。彼のシグネチャーであるハンドニットからは、大地のうねりを表したようなテクスチャーのチャンキーなセーターやジグザグパターンのカーディガンなどが登場。更にニットに織り込まれたメタリック糸とシャツの襟のゴールドの装飾が地中に埋もれた原石のような輝きを放ち、マーブルプリントのシャツやストールの歪みが重厚な世界観を盛り上げた。
CAT Footwearとコラボレートして製作されたブーツは、パテントやスエードなどレザーのコンビネーションがJames Longらしさを存分に発揮し存在感を見せた。
Photo:Takahito Sasaki Text:Yasuyuki Asano
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