シグネチャーであるパイピングが施されたアウトドアパーカを始め、エシカルで実用的なスポーツウェアを展開するChristopher Raeburn。これまでNEWGENやBritish Fashion Awardなども受賞し、Browns FocusやHarvey Nichols、Barneys、日本ではBeamsや伊勢丹で取り扱われるなど、若手デザイナーながらロンドンのラグジュリー・スポーツウェアの潮流を代表する存在になっている。メンズ中心のユニセックスなラインナップから最近はよりウィメンズにも注力しており、今回は初のウィメンズ単独でのショーを行った。

極寒の気候からインスピレーションを得た今回のコレクション「Freeze」では、ナイロンを中心としたスポーティな素材を使いながら今までで最もフェミニンなムードを実現。

ジグザグ・キルティングのフィールドコートやショートボンバージャケット、またウールのパーカーなどフェミニンなシルエット、ディティールが施されたアウターウェアに、英国のウールを使用したペンシルスカートやドット柄のドレスをスタイリング。ナイロンのドレスやボリューミーなパラシュートスカートは、スポーツ素材を生かした斬新な方法で女性らしさが表現された。

アウターウェアの中綿にはリサイクル素材のPrimaLoft ECOが使われ、随所にはドローストリングスが施されるなど今まで通りエシカルな姿勢や実用性も兼ね備えている。

ナイロン素材で覆われたブーティや大型のリュックサックなど、新しくローンチされたアクセサリーラインのアイテムにも注目したい。

Photo:Haruki Horikawa Text:Yasuyuki Asano