2011年8月27日〜9月4日、高円寺のキタコレビル内のセレクトショップ”GARTER”にて「asuka kumada」「Ameri Yagi」の合同展示・受注会が行われている。
『世界には様々な崇高の対象物がいる。それらには美しい光が差し、なにとも例えることの出来ない神々しさで佇んでいるのだ。性別や年齢、全てを超越した美が確かにそこにある。それはまさしく「美」という意識の原点ではないのか。』
神々が宿る場を意識した宗教的な空間。不織布をで全体を覆い、薄く細かい繊維に微かな光がやんわりと広がる。作品に合わせて創り込まれた世界は、塩崎菜々子と渡慶次賀邦の2人が手掛ける。
ぼんやりと灯されたボディが向かい合わせに立ち並び、密かに会話をするアートピース。
空中によろめくお香の香りに包まれた中央のガラスケースには、作品イメージが展示される。竹ひごを軸に熊田氏はシルバーを、八木氏はゴールドを扱う。羽根のように広がる無垢な白レースは、崇拝心から生じる光の直線を表現した「asuka kumada」。軸を伝って光がゆっくり降りてくる。「Ameri Yagi」は有機的なラインと華奢なゴールドチェーンをしなやかに組んだ”服”を展開。固い素材を感じさせない独特な柔らかさを生み出している。2ブランド共にドレッシーでエッジの効いた作品が展示された。
空間デザイナー/塩崎菜々子 渡慶次賀邦
「asuka kumada」
熊田明日香
高校でファッションデザインを専攻した後、武蔵野美術大学でテキスタイルやパターンを学ぶ。数々のファッションショー及び展示において作品を発表。
セレクトショップにて作品が取り扱われる。
また空間演出にも携わっており、ファッション企業とのコラボレーションでディスプレイデザインを手掛ける。
「Ameri Yagi」
八木あめり
武蔵野美術大学にて空間構成やパターンを学ぶ。
2011年冬より二ヶ月間ロンドン一人旅を満喫。
帰国後より本格的に服作りを開始し、自身のブランドを立ち上げる。
ファッションに留まらず、人生をアートにするをモットーに、クリエイションを続ける。