2011年4月10日 – 4月17日 “100年の壁” のエキシビジョンが、千代田区東神田にある P2G(pilot program gallery) にて開催された。
現実の壁のように経年変化が美しいカバンを作るカガリユウスケ
エイジング技法を用いて洗練された退廃の質感を作る秋葉舞子
タロンジッパーの商標を取得し、ビンテージジッパーを現代に復刻し続けるWALDES Zipper
この3者が合同で創り上げたこのエキシビジョン。ディレクションはカガリユウスケ氏。
100年後の世界を想像して、バッグにエイジング加工を施し、インスタレーションで発表した。
「廃墟をいちから新しく作る」このカガリユウスケ氏の長年の強い想いが、エイジング技法、クラシックファスナーにより実現。
エイジング とは英語で aging と書く。時間の経過を感じさせるような古びた風合いに仕上げる加工である。
秋葉舞子氏は、手作業で薬品を塗り強制的に錆させる。朽ちた美しさが、高い技術で繊細に表現されている。錆が移染しないよう後処理が施されている。
今回、WALDES zip社が提供しているクラシックジップは、100年以上前にジッパーが発明されたときの姿を模したモデル。通称 鷹の爪 と呼ばれている最初期型ジップを、現代版にアレンジしたもの。現代のジッパーとは異なる姿に、時間の経過を付属品からも感じることができる。100年の壁に相応しいものだった。
*機能性が現行のファスナーに比べると劣るため、購入時には現行ファスナーも選択可能
製品は全て受注生産となっている。手作業による手の込んだカバン達。名古屋への巡回展が予定されている。
“Fuligo shed”
2011年5月19日 – 6月5日
名古屋市中区栄3-19-5 BUILD ZERO 2F
TEL : 052-265-6500
カバン
19000〜90000円
(40000〜60000円が主流)
小物
3500〜26000円