Fashion Show

MIKIO SAKABE

2011年4月22日六本木TSUTAYAにてMIKIO SAKABE 2011 – 2012 A/W Collectionと最前ゼロゼロによる合同ショーが行われた。

MIKIO SAKABEのコレクションは「シュールレアリズム」に着想を受けて16世紀から19世紀のヨーロッパの歴史衣装のパターンを参考にする等様々な時代背景をミックスさせている。シュールレアリズムの中に出てくる水と地上や、地上と空等何かを繋ぐものの象徴としてスーツに死んだ鳥の刺繍を施している。
 クリスマスのプリントが印象的なグラフィックはJENNY FAX同様全て柳亜里 氏とのコラボレーションによるもの。「ティーンエイジャーから20代前半の鋭さとか怖さ、アンバランスさを表現するのにあの子のペインティングが凄くあった」と坂部氏。

イベントでは自身のコレクションの暗さとアイドルの明るさの対比を演出している。普段は暗かったり、一人でこもったりしているような子達が実はアイドルになるというのを面白い現象と思いアイドルの華やかな面だけでなく彼女たちのもってる暗い面、個人的な面を「敢えてモードで表現」している。

ショーの後にライブを行った秋葉原ディアステージ所属ユニット「でんぱ組.inc」の服も全て今回の衣装としてMIKIO SAKABEが製作。「海外のLady Gagaであったり,Michael Jacksonであったりそういう世界のスターって凄い個性が強かったり自分のパワーを持っているんですけど日本のアイドル像というのはアイドルという型があってそこにはまっているという形が凄く面白い。アイドルというキャラクターを今回作りたいと思ったので海外にはない日本独特のアイドル像を衣装を使ってフィギュアみたいに作ってみようと思いました」と日本独特のアイドルを衣装で表現。ディアメンと呼ばれているTO(トップオタ)や、アイドルもファッションの一部としてデザインされている。

今回の震災があり「ファッションがどういう風に必要なのかなというのをもう一度僕の中で考えた。やっぱりファッションや次の時代をクリエイトすることがこれから本当に大事になってくる。今まであった世界にみんなが戻りたいわけではないし、日本も絶対これから新しい方向に向かわなければいけない。だからビジネスとしてのファッションではなくもっと、エンターテイメントの心、全体のイベントとして文化祭のようなものをやりたかった。ファッションは色んなところで伝わるものだしもともとファッションは色んな人と色んな影響を与えることが出来るものと思っている。だからファッションを表現するのにショー以外があってもいい。」と語った。

Photo:Tomohiro Horiuchi

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