Sarah-Jane Clarke(sass)とHeidi Middleton(bide)、幼馴染みの二人によって手掛けられるオーストラリア発のブランドSass&Bide。日本でも数多くのセレクトショップで扱われているが、2013年3月にはニューヨークに旗艦店をオープン予定である。
「LOVE SHADY」と名付けられた今季のコレクションはマスキュリンとフェミニン、トラディショナルとモダンという2つの対峙した要素を共存させたモノトーン中心のルックとなった。
戦略的にタキシードのディティールを施したシルエットが目立ったが、スーツからドレスへと流れるように持ち越す建築的なカットは、女性のボディラインをより美しく見せた。
旅行で訪れたブエノスアイレスとペルーのカルチャーからインスピレーションを受けたという、クールなモノクロのパレットに映える民族文様を思わせる重めのメタリック装飾やホットな色調のアクセント。また、シャープで現代的なデザインに加えられたクラシックなビーズ細工やカメリアのコサージュといった異なる要素のミックススタイルをエレガントにまとめ上げた。
ファーストルックをはじめ、いくつかのルックで「おりがみ」と表される装飾が登場するのもおもしろい。
Photo:Hiroyuki Ishimizu Text:Akiko Sakuma