1996年にRCAを卒業後、カール・ラガーフェルドの元でシャネルのニットウェアデザインを担当し、またその後ジバンシーのクリエイティブディレクターを務めた経歴も持つJulien Macdonald。2004年からは自らのレーベルに集中し、そのシックでモダン、そしてグラマーなコレクションでセレブリティをはじめとした多くの顧客を虜にしている。現在ではSelfridgeやNet-A-Porterをはじめとしたブティックで取り扱われると共に、今年からはプライベートカスタマーへのビスポークサービスも始まった。
ロンドンファッションウィーク期間中にアポイントメント制の展示会で発表が行われた新作コレクションでは、都会からリゾート地の島へやってきた女性をテーマに、レッドカーペットドレスを中心としたピースを発表。
海やサンセットのようなカラーグラデーションでリゾート感を演出しつつも、ボディコンシャスなシェイプに、スパイクやスパンコール、チェーンの装飾で描かれたアニマルモチーフのテクスチャーからは、女性の強さや自信を感じさせる。
スイムウェアや得意のニットウェアも、ジオメトリックなパターンやフリンジにより野性的でエキゾチックな仕上がりをみせ、女性の本能的な魅力を引き出すラグジュリーなピースが揃った。
Text:Yasuyuki Asano