パリでの4シーズン目のランウェイショーとなったJOHN LAWRENCE SULLIVAN。ロシアとドイツの建築、アート、スポーツ、音楽などのカルチャーにフォーカスされた今回のコレクションでは、数多くのデザイナーに愛され、未だに現代的であり続けているバウハウスの影響が色濃く反映された。
ブランド設立当初からのシグネチャーであるテーラリングに加え、近年は鮮やかな色使いも印象的であるが、今回は特に力強いカラーブロッキングを見せる。バウハウスの理念に基づいたデザインと機能の調和を図るアイコン色をメインに、チェックやストライプ、またバウハウスの校舎の窓枠をイメージした格子柄を織り交ぜながら、大胆にカラーが組み合わされている。
素材にはポリエステルベルベットなどスポーティなものが多く使われ、テーラードアイテムはジップを取り入れながらコンパクトで軽やかに仕上げられ、機能性を象徴する。
アクセサリー類は平面の基本形態である丸、三角、四角をモチーフにしたフォルムと、マルセル・ブロイヤーのプロダクトから影響を受けた木、革、鉄などの素材使いにより特徴的な仕上がりに。
スタイリングは今回もLotta Volkovaが手がけた。
Text:Yasuyuki Asano