ボイタイをエンブレムに、メンズ、ウィメンズ、クチュールそしてアンダーウェアまでも手がけるAlexis Mabille。パリクチュール組合学校を卒業しディオールなどのメゾンで経験を積んだデザイナーながら、ヨーロッパの歴史を感じさせるエレガンスや豪華絢爛さ中に、どこか現代的なセクシーさやストリートの要素を感じさせるディティールを特徴としている。
パリではなくフローレンスのピッティウオモで行われた今回のメンズコレクションでは、ちょっとした散歩からピクニックまで、アウトドアを楽しむチャーミングな男性のためのライフ、コンフォート、ファンを備えたワードローブを発表。
シャープなテーラリングに、従来より更にスポーツ、ストリートウェアのリラックスな要素を織り込み、よりカジュアルに、ウェラブルなピースを展開。ギンガムチェックとデニムが多く使われ、アクセサリーにはベースボールキャップとコンバース。ドレスシャツの素材でできたホワイトジャケットや、艶やかなシルクシャツ風のジャケットなど、テーラリングアイテムもより軽やかに仕上げられている。
襟元のボイタイをはじめ、レースやスタッズによるさりげないデコレーション、またシューレースのベルトやシューレースのあしらい方、パンツのロールアップなど、細部にもAlexisらしいエスプリが凝縮されている。
Text:Yasuyuki Asano
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