今年ANDAM Fashion Award (フランス国立モード芸術開発協会が主催するフランスの新人デザイナーのための支援アワード)を受賞し、ますます評価が高まっている注目のデザイナーJulien David。
パリ出身の彼は、NYのパーソンズで学び、Narciso RodriguezやRalph Lauren Purple Labelでウィメンズウェアデザイナーとして経験を積んだ後、東京で自らのレーベルを設立。数年前からパリでウィメンズウェアショーを行い、先シーズンからメンズコレクションもスタートした。
現在ではコレットやオープニングセレモニーなどの海外有名ショップ、国内では多くのセレクトショップで展開され、また11月末まで白金台のAdam et Rope Biotopにてポップアップショップも開催されている。
駄々っ子、甘えん坊を意味する「Les enfants gates」をテーマに冠したSS13メンズコレクションでは、パジャマからスクールユニフォームやビジネススーツまで、デイリーウェアにプロポーションやファブリックで遊びを入れることで、子供独特の茶目っ気や毒っぽさを表現。
アウターのコットンにはウォータープルーフ加工が施され、シャツのポケットは大きめに、またパンツ類はドロップクロッチと、タフな作りのストリート仕様。キルティングされたスウェットやチノ素材のセットアップ、ナイロンテックのロングコートなど、カジュアルなアイテムには洗練を、フォーマルなアイテムにはリラックス感やと遊びが与えられ、今まさに着たい仕上りになっている。
アクセサリー類は、裏地のパターンとバックのステッチが印象的なベースボールキャップ、またポップなオリジナルプリントのスニーカーに、ソールやカラーの切り替えで変化を出したブローグシューズなど。
交換留学で訪れた際に日本のプリント技術に感銘を受け、日本を活動のベースにする契機となったのだという彼は、日本の伝統技術への造詣も深い。彼のシグネチャーアイテムとなっている贅沢なシルクにポップなプリントをのせたスカーフは、山形県の工場で製作。他にもシャツには岡山のコットンが使われ、またバーシティジャケットのメルトンは愛知県一宮のものを使用している。
東京のストリートを自身の経験とパリのエスプリで解釈した、ストリートを忘れない大人達のためのワードローブが揃った。
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