デザイナー本郷いづみによるVAN HONGO 2011-2012 A/W Collectionが披露された。
ヴァンホンゴーは、デザイナー本郷いづみによって2010年ロイヤルアカデミー・アントワープのモード科卒業時に立ち上げられた。ヴァンホンゴーのデザインの特徴は、質感に対するこだわりと色のレイヤリングに。シルクやファインモヘア、ベルベット等の高級な素材をもとに、色と布との重ね方や相乗効果を追求することで、エレガントでアーティスティックかつ着やすいシルエットを作り出している。
2011秋冬コレクションのテーマは “Salonnière” (サロニエール)
サロニエールとは、サロンを主催する女主人を意味し、その場にいるだけで、その空間をさりげなく華やかに変えてしまうような、クラシックでありながら魅力的な女性像をイメージしたコレクション。例えばミースの建築の大理石の壁やロスコの絵画のように、シンプルな形式でありながら色と質感で空間を作り出す芸術がある。この服を着た女性が楽しい空間にいること、そしてその空間でアクセントとなることを願っている。
布の使い方は、新古典主義のインテリアデザインから着想を得ている。大理石の壁や柱の邸宅にベルベットのカーテンやギリシャ彫刻を配置するといった濃厚な質感の組み合わせ。コレクションでは、透けるベルベットから厚いもの、光沢もさまざまなベルベットと大理石やトラバーチン石のプリントのシルクやファインウール、3色の異なるモヘアレースをレイヤードしたニットの組み合わせで表現している。