MA deshabille 2011-12 A/W Collection “Journal du voleur” の展示会が、代々木上原にある type seven で行われた。
“deshabilleとはフランス語で、《部屋着》という意味です。アントワープに住み、ヴィンテージクローズのディーリングを始めた私は、ダメージがあって売り物にならないエルメスやシャネルのニット、またサンローランのシルクブラウスなどを部屋着として着るようになりました。そのうち、その無駄のないデザイン、素材の良さ、パターンの完成度の高さなどに守られる安心感の代えがたさに魅せられ、自分自身の中でアウターウェアと部屋着の境界線が自然に曖昧になってきたことをきっかけに72時間同じものを身につけていられるような、シンプルさや素材の良さ、また、着用した人の身体やその人の動き方が美しく見え、さばきが楽なリアルクローズを私自身の皮膚感覚で捉え表現したいとMA deshabilleをスタートさせていただくこととなりました。”
デザイナーは、ムラタアキコ。アントワープ王立芸術アカデミーファッション科を卒業後、スタイリスト、ヴィンテージディーラーとして活動、Peter Pilottoのアドバイザーも務める彼女のデビューコレクション。
レーベル名にある deshabille <デザビエ> とは、フランス語で 部屋着 という意味。
その言葉通り、肌触りが良い生地でシンプルに仕立てられたアイテムが多く並ぶ。またMAはデザイナー村田明子氏のイニシャルでもありMA=間でもある。「世界の美を日本に届けたいという」デザイナーの想いも込められている。
ヴィンテージアイテムのディーリングをしていたという背景を感じさせるクラシックな柄を使ったもの、ガウンやレースドレスなどのエレガンスなアイテム。ヴィンテージのボタンをつけたオリエンタルな柄が目を惹くシンプルなパンツはミャンマーの人が履いているロンジー用の布を使用している。
ヴィスコンティの世界観から着想を受けたリバーシブルガウンは、テンセルシルクのカットソー地。美しいドレープ、肌に吸いつくような肌触りが特徴の素材、カットソー地なのでガウンでも動きやすくガウン=今の時代のドレスとして外出できるアイテム。
タイのシルク、ヨーロッパのビンテージとエスニックのミックスなど形はシンプルだがカッティングとデザイナー自らが世界中を探しまわって探した素材にこだわったコレクションとなっている。