Fashion Show

Mulberry

11月5日、ロンドンのプレスオフィスにてMulberryのプレスデイが開催された。今季のアイコンでもある巨大な小人のマスコット達が出迎えてくれる会場では、春の息吹を存分に吹き込んだ2013 S/Sコレクションを垣間見ることが出来た。

今シーズンのテーマ、イングリッシュガーデンという名に相応しく、ミントグリーン、ピンクベージュ等のシャーベットカラーのパレットが広がる。ノスタルジー漂うレディライクなサイドプリーツのワンピースから、マニッシュなジャケットスーツ、ドロップショルダーのコート、総スパンコールのミニドレスまで、そのピースのバリエーションの多さに驚いた。美しいシルエットはさることながら、何よりも、テキスタイルに施されたフラワープリントやレースに重ねられた刺繍といった細かなディティールへのこだわりがクラシックな英国の香りをモダンに生まれ変わらせるMulberryの世界観を色濃く表現していた。目を引いたのはヤモリと小さな花を散りばめたトロピカル・ゲコの模様。ファニーな動物柄もジャガード織で表現されることによって、よりシックな印象にシフトチェンジする。このシグネチャープリントはサンダルやブーティーのシューズにもメインで用いられ、部分使いのアクセントアイテムとしても取り入れることが出来る。

人気のアクセサリーラインも充実のラインナップ。ウエアと同様にイングリッシュガーデンのディティールが贅沢に盛り込まれた。人気モデルのDel Reyはトロピカル・ゲコでアレンジされ、今季の表情にリメイク。Dorsetにはフラワモチーフのポストマンロックをオン、レザー部分には花びらのようなラウンドカッティングと花型のパンチングを用いて、重厚な革のバッグをガーリーで軽やかなイメージへと導いた。注目はWillowと呼ばれるニューコレクション。プラモデルのおもちゃという意外なところから発想を得たというWillowトートは、ジッパーでの取り外しの効く封筒タイプのクラッチバッグが片面に配された機能性も持ち合わせたモデル。このモデルにオーストリッチを使用したラグジュアリーなラインも登場した。Willowに関しては、東京でのポップアップストアも予定中とのこと。(詳細未定)

また、今年もシーズン限定のラインが登場する。クリスマス用にはメタリックスネークの型押しが施されたClemmieという名のクラッチバッグ。ライトに反射してキラキラと光るヌードピンクが可愛らしく、クリスマスのパーティードレスに是非とも合わせたいマストアイテム。また、バレンタイン用には、ゴールドのハート型のスタッズをサイドに散りばめたレッドのウォレットを発売予定。どちらも、プレゼントにぴったりの女性心をくすぐるMulberryならではのリミテッドラインだ。

Photo:Yukari Inatomi Text:Akiko Sakuma


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