革新的なメンズニットウェアレーベルSiblingのウィメンズラインであるSister by Sibling。
今季が2回目のオフィシャルのショーとなる。昨年、フロントウーマンのPolyを亡くした70年代のイギリスのバンドX Ray Spexに敬意を払い、ヒットソングである「Warrior in Woolworths」を主題に、パンクで華やか、且つガーリーなコレクションを披露した。
ホワイト、ライムグリーン、ベビーピンクといった春らしいカラーを貴重としたルックに乗せられるスパンコール、ビーズ、たっぷりとしたフリンジの装飾とレオパードやスカルのパターンがにぎやかなのに対して、クローシェ編みのアイテムやトワル・ド・ジュイ(18世紀フランスのロココ調絵画風デザインの布)といったクラシカルで女性らしい一面もプラスした。
ところで、このトワル・ド・ジュイ、Siblingがオリジナルで作製したもので、若者がショップを襲撃したり、車に火をつけたりと、イーストロンドンの暴動が描かれている。
メンズのコレクションでも使用され、ユニークでエッジの効いたブランド感を強く表現していた。また、先シーズンから引き続き登場した、奇妙なポンポン付きのニットマスクもとても印象的だ。
Hawthorne&Heaneyによるハンドステッチのフラワーの刺繍やSophia Websterのカラフルでポップなシューズなどコラボレーションも多く登場し、見所満載の楽しいショーとなった。
Photo:Hiroyuki Ishimizu Text:Akiko Sakuma