Fashion Show

FLISTFIA

FLISTFIA(フリストフィア)2013-14 FALL/WINTER COLLECTIONが披露された。

デザイナーの倉本 浩史はロンドンセレクトショップBROWNSにてアシスタントバイヤーを経験し帰国後国内外のディストリビューターを手がける会社に勤務。
数ブランドの営業やマーケット管理、海外デザイナーのリサーチなどの業務を手掛けた後、2009年9月カットソーに特化したブランドFLISTFIAを立ち上げた。

「何気なく購入した物を、いつの間にか愛用しているようなプロダクトであり、長年愛着している古着のような着用感、素材感を引き出せるアイテムを提案している」
”自身の経験の中で、値段の張る作り込んだ物や憧れていた物を思い切って購入したが、ほとんど着用せずにワードローブに眠らせているケースがあった。逆に、特に何も考えずに適当に買った安い物を、気が付けばいつの間にヘビーローテーションしているケースが多々あった。買った瞬間が一番かっこいい商品よりも、着込むことで段々とかっこよくなるアイテムの方が服として魅力的なのではないだろうか。
FLISTFIAでは、この例のように自分自身で着用する事によって、そのアイテムの魅力がにじみ出てくるようなクオリティと価格のバランスを重視したクリエーションを心掛けている。昨今のトレンドでは、生産において古き良き古典的な手法を用いたプロダクトを目にすることが多い。非常に生産背景にこだわっており、質の高い商品を私自身もリスペクトしているが、そういった手法の生産にとらわれすぎる事なく、現代のスタンダードな生産法の中でもすべての工程でベストな選択を行えば、また別の魅力を持ったプロダクトを作れる事に自信を持っており、異なるアプローチでカスタマーに提案できると思っている。
カットソーの特性を生かした風合い(よれ、斜こう、フィット感、色あせなど)を出す為に、製品の仕上がりだけではなく、着用後の雰囲気やフィット感をより重視。何度も試作を作り直した中から厳選した生地とサイズ感、ディテールを最良のバランスで保つことを心掛けている。
また経済的な負担をかけてまで楽しむのではなく、気軽に楽しめる事のできる価格設定をしたので、気を使うことなく毎日のように愛用してもらいたい。オーバークオリティではなく、単純でポップな要素も、クオリティの大切な一部だという持論を反映した。FLISTFIAは、商品を手に取り、買った時から、着用して愛着を持つまでのすべての工程を楽しめるプロダクトを作る事に魅力を感じ、そこに重点を置いている。”


コメントは停止中です。