Fashion Show

LAMARCK

「PARADIGM UNDULATION」をテーマに初のインスタレーションショーを行ったLAMARCK(ラマルク)。”起伏”に着目し3Dの凹凸から汲み取れる起伏ではなく、感情の起伏に目を向けている。グラフのようなプリントやニットの切り替えや1つの編み機で立体的に編み出したものを折り返す技法を利用したニットなど高度な技術を生かしたアイテムを展開。

黒や赤、レーズンといった苦味のある落ち着いたカラーパレットによって、タートルニットのネック部分を折り返してシャツ襟のようなディテールを施したりとクラシカルなわずかな甘さにシャープさをプラス。線が細かいチェック柄のトップスや生地をずらしリボンで止めたスカートはどこかマスキュリンな印象。

ネイビー×ラベンダー、赤×ピンクのバイカラーニットや襟越しが高く首周りにゆったりと厚みを持たせたタートルフレアニット。バックをジップやボタンでセパレートしたデザインはブランドの象徴とも言えるデザインで日本で唯一その仕様を施せる工場で作っているという。小物ではフェイクファーの大きめのクラッチや韓国ブランドのSunyuul Yieが手掛けたレザーとビニールのサンダルを提案。

空間の中で見せることに重点を置いたという今回の演出。人の流れの変化を描いたアーティスト、Daniel Palaciosのグラフィック映像「waves」やサウンドクリエイター、Toru Yoshiokaの音楽を流すなど空間づくりにこだわることでコレクションを多角的な見え方で映し出した。

Photo:Kaori Sugawara Text:Tomoka Shimogata


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