モンゴル人デザイナーAriunaa Surenjav(アリウナ・スレンジャブ)によるブランドARIUNAA SURI(アリウナ・スール)がメルセデス・ベンツ・ファッション・ウィーク東京に初参加。ドイツのブレーメン芸術大学を卒業後、ベルリンのデザイナーブランドEVELIN BRANDT社のクリエイティブデザイナーを経験、2011年にドイツとモンゴルで立ち上げたブランドである。

故郷であるモンゴルの”伝統的なモンゴルの妻の服装”の要素を反映した服作り。ニットやレザーをパズルのように構成したルックや腰に布を巻いたようなディテールのグラデーションスキニーパンツなど、グリーンやベージュのアースカラーが豊かな大地の空気感を感じる。
加工しすぎず自然なシルエットのレザージャケットの肘に襞を寄せたり、肩の張ったニットカーディガン、など敷居の高いモンゴルの民族衣装からインスパイアされたデザインを提案。仏教の踊りの守護神をモチーフとしたネックレスなど至る所に伝統文化を反映させている。

今回のショーには元横綱の朝青龍も応援に駆けつけ、新たな舞台に立った同じモンゴル出身のアリウナ氏に声援を送った。

Photo:Kaori Sugawara Text:Tomoka Shimogata