2010年10月18日、恵比寿ガーデンルームにてaraisara2011S/Sのショーが披露された。
テーマは「融合」。今回4シーズン目となるコレクションは、伝統職人と共に生み出されたフォルムと染めを特徴とする気品ある作品だ。
透け感のあるエアリーな素材には色彩鮮やかな模様が映え、光と共に清澄な赴き。不揃いの円が集合した模様は、水面に染料の点を浮かべ、自然の力で生まれた墨流しの技法を取り入れたもの。又、宮染めの技法も用いている。コクーン型のシルエットなどは、何かが生まれる前の形を丸にたとえ、円形パターンを追求したという。
“縁が繋がり、円となる”デザイナーの思念と日本伝統が伺える、凛として涼やかなショーと作品を作り上げた。