Fashion Show

Y.M.Walts

2014 S/Sのテーマは”deep plane”

闇夜に浮かぶ白い月。
朝霧のかかった山の稜線。
前景を彩る花々。

日本画などの伝統的な画法に見られるように、かつてより日本人はそこに存在する空間や奥行きを、平面と平面の組み合わせや、重なりによって表現してきた。
今回のコレクションはそうした表現方法を新たな解釈で洋服というカテゴリーの中に取り入れ布という平面の持つ奥行きや、組み合わせや重なりからうまれる立体感を表現しした。

今季よりパタンナーが2人体制となったY.M.Walts。得意とする立体裁断によるドレープは着る人の動きに合わせ様々な表情を見せる。またダーツや切り替えによって洋服に立体感を与え、シンプルなデザインの中にも着やすさや機能性を追及した。今まで2サイズ展開だったものを今季は敢えてワンサイズに絞ることによりどちらでも着れるサイズを提案。見た目の可愛さではなく人の体に入って完成する、パタンナー同士が提案する、飾る部分より内面の部分を真剣に取り組んだコレクション。

オリジナルのテキスタイルにもこだわり、平面の中から飛び出すように蔓をまく花の柄や、見る人によって平面にも立体にも見える連続したゆりの花をイメージした古典的な柄など、平面のもつ奥行きを表現した。

折り紙からヒントを得た花のモチーフをほどこしたブルゾンやシャツも、今回のテーマを象徴したアイテムとなっている。


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