Fashion Show

FACTOTUM

テーマはフィンランド語で”新しい波”という意味である「UUSI AALTO」。デザイナーの有働氏がフィンランドで感じた自然と人との関わりのモダンさや建築家、デザイナーとして名高いアルヴァ・アアルトのデザイン哲学や学校にインスパイアされた。

前半のポイントはウェーブ柄。メンズとレディースをミックスさせたユニセックスの考え方に始まり、社会の新たな価値観を含めた新しい波を表現している。ライトグレー、ブラックに赤レンガ色のストライプを入れたウェーブ柄のブラウスやトレンチコート。ウェーブ柄は手描きをベースにリピートしており、赤レンガ色はアルヴァ・アアルトの「赤の時代」から抽出したという。

中盤にはジャンパーにショートパンツ、ハイソックスという60〜70年代後半のモダンスポーツやスクールテイストを色濃く反映したアイテムを提案。スウェットやマットな艶感のあるシャツドレスとカジュアルからドレスラインまで柔らかなグレーが広がる。

後半には滑らかな薄手のドレープショートパンツやカットソー地と組み合わせたシャツワンピースなどリラックスしたアイテムがラインナップ。シューズはウェーブ柄をレザーやナイロンにプリントしたビブラムソールのローファー、スニーカーを展開。
ラストには”学び”の象徴としてスクールテイストのルックが揃い、胸ポケットに花を差したり本を持ったスタイルを披露。

Text:Tomoka Shimogata


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