Fashion Show

MIKIO SAKABE

渋谷パルコ パート1・3階のパルコミュージアムにて開催中の「絶命展 ファッションの秘境」内を会場に、MIKIO SAKABEがコレクションを発表した。

異形篇と称された今回のコレクションはジブリ作品「風の谷のナウシカ」に見られる腐海や汚染から着想を得ている。放射能汚染などから想像されるものだけではなく、海外から見た日本のストリートファッションの存在を色濃く表現した。進化が早く、日本特有の発展の仕方を遂げるその姿もまた、異形であるという見解だ。

日本のストリートファッションの文化の中でも大きな存在感をもつ「かわいい」をピックアップし、「かわいい」に語源である「かわいそう」や「こわい・気持ち悪い」という感情を混ぜたユーモアのある表現にしたと坂部氏。
久々のレディースの発表ということもあり、かわいい男の子像からより女の子よりの甘さ全快のまさにかわいいアイテムが揃う。

オーガンジーに同素材のハート型モチーフを散りばめたブルゾンやスカート、肩が大きく膨らみ形作られた小花柄のドレスなど少女感溢れるアイテム。インナーにはアニメが描かれたものや80年代の野暮ったさ、安っぽさを残した犬のキャラクターニットやトレーナーをレイヤード。レイヤースタイルを多用し透ける素材の面白さを生かす。デコラティブな眼帯などきらきらと可愛い要素と毒っ気の混ざる小物が見られた。

Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Tomoka Shimogata


コメントは停止中です。