英国産業や環境問題に配慮したエシカルな手法で、実用性を備えたラグジュリー・スポーツウェアを展開するChristopher Raeburn。前回のAW12シーズンに行った初のウィメンズショーに続き、今回のLondon Collections: Menでは初の単独メンズショーを開催した。

ショーの幕を開けたのは、フクロウと少年がフィーチャーされたショートフィルム。デザイナーのインテリジェントなアプローチを象徴するかのようなフクロウと、広大な野原で凛とした佇まいを見せる少年。紐を結び、ジップアップ。フィールドへ行く準備は整った。

ランウェイに登場したのは、天候が変わりやすい英国のサマースタイルを強く意識し、スタイルと機能性を両立したリアルなカジュアルウェア。スモックやボンバージャケットなどのアウターには、部分的にメッシュ素材が施し、またシースルーナイロンを使うことで軽やかに。同時にミリタリー用の寝袋の素材やワックスコットンを組み合わせる事で、天候の変化にも対応する機能的なアウトドア使用になっている。

ポロシャツにリーバイス製のストレートジーンズ、足元にはドクターマーチンというカジュアルなスタイルに、彼のシグネチャーであるパイピングをはじめとしたジオメトリックなカラーブロッキングが夏を感じさせる彩りを与えた。

Photo:Takahito Sasaki Text:Yasuyuki Asano