Fashion Show

J.W. Anderson

独自のミニマリズムに基づく詩的なコレクションで注目を集め、ロンドンメンズウェアで最も注目される存在にまで成長し、現在ではウィメンズのプレタポルテからリゾート、プレフォールまでも発表しているJ.W.Anderson。

両親の承諾なしに結婚が法的に認められる年齢を意味し、New Orderの名盤「権力の美学」に収められた曲名としても知られる「Age of Consent」をタイトルに冠した今回のコレクションは、デザイナーが追求して来た男女のワードローブを曖昧にするアプローチが更なる進化を遂げ、フェミニンな要素が過去最も多く取り入れられた。

これまで彼自身のシグネチャーであった少女のアイテムを少年にという手法、また他のメンズウェアデザイナー達が行ってきた父親のワードローブを借りる少年とも異なり、今回登場したのはまるで母親の服を着てしまった少年達。

主婦を思わせるヘッドスカーフをはじめ、70sなパンタロン、オーガンザの花柄シースルートップスとパンツ、厚底のローファーやサンダル、淡いピンクのオーバーサイズジャケットなど、大人の女性のレトロなエレガンスが大胆に持ち込まれ、更にグレイトフル・デッド風のベアやクラシカルなピンストライプが組み合わされた。

しかし、極めてフェミニンな中各パーツや体型が露出されることで不思議と男性らしさが見せ隠れし、常に新しいメンズウェア、新しいマスキュリニティを探し求めるデザイナーの静かなる闘志を感じさせるコレクションであった。

Photo:Takahito Sasaki Text:Yasuyuki Asano


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